介護施設の入所準備は何が必要?不安を減らすポイント
介護施設への入所準備は、「新しい生活のスタート」である一方で、ご家族にとっては不安や負担の方が大きく感じられることが多いと思います。 必要な物をそろえるよう言われても、何を買うべきか、家の物で良いのか、迷いが尽きませんよね。
ですが、すべてを新品でそろえる必要はありません。代用できる物は意外と多く、反対に“使い慣れた物の方が安心して生活できる”ケースもたくさんあります。
この記事では、入所準備の不安が少しでも軽くなるように、代用できる物・できない物・本人の馴染みの物が良い理由をやさしくまとめました。 新生活の準備が、少しでもスムーズになりますように。

介護施設で代用できるもの一覧|家にある物で十分なケース
施設では「これは家の物で十分ですよ」とお伝えする場面がよくあります。 共通しているのは、衛生的で安全に使えること、そしてご本人が使い慣れていることです。
衣類
普段着で問題ありません。新品を揃える必要はなく、着慣れた服の方が安心して過ごせます。 ただし、クリーニングが必要な素材は、縮みやすさ・洗濯費用の面から避けた方が安心です。
普段着で問題ありませんが、素材や形によっては着脱しやすさが大きく変わります。 衣類の選び方については、こちらの解説も参考になると思います。介護施設に持っていく衣類の選び方|前開き・伸縮性・タグなしが良い理由と必要枚数 | 施設のほんね帖
タオル類
家にあるフェイスタオルで十分です。ほつれや大きな穴がなければ問題ありません。
洗面用具(歯ブラシ・コップ)
普段使っている物で大丈夫です。 歯ブラシはブラシがきちんと機能していればOK。 コップは使いやすい物で構いませんが、ガラスや陶器など割れる素材は避けましょう。
口腔ケアの道具は、ご本人の使いやすさや衛生面を考えると、選び方に少しコツがあります。 詳しい持ち物のまとめはこちらにあります。高齢者の口腔ケアに必要な持ち物まとめ|施設職員が選ぶ“あると安心”アイテム | 施設のほんね帖
靴
歩行が安定している方は、普段の靴でスタートできます。 施設生活の中で「滑りやすい」などの様子があれば、職員から声がかかることもあります。
ひざ掛け・ブランケット
自宅で使っていた物の方が安心感があります。「自分のもの」という認識が生活の落ち着きにつながります。
介護施設で代用してはダメなもの|持ち込み禁止・注意点
安全性や衛生面、施設の運営ルールから「代用不可」とされる物もあります。
紙オムツ・パッド類
施設指定のメーカーがある場合があります。
食事用エプロン
乾燥機を使う施設が多いため、耐久性や素材の基準があります。 持ち込み前に「乾燥機OKか」を確認しておくと安心です。
靴(歩行が不安定な方)
転倒予防のため、リハビリ靴・介護靴が必要になることがあります。
歩行が不安定な方には、足にやさしい靴を選ぶことで安心感がぐっと高まります。 あゆみシューズの4モデルをわかりやすくまとめた記事もあります。
薬の管理用品
服薬は施設側で一括管理するため、持ち込み不可です。 市販薬(ビオフェルミンなど)も、必ず事前に確認しましょう。
電化製品
電気毛布などは低温やけどや火災のリスクがあるため、禁止されていることが多いです。
使い慣れた物を持ち込むメリット|認知症の方が安心できる理由
認知症の方や不安が強い方は、見慣れた物があるだけで気持ちが落ち着くことがあります。
衣類の素材・形
着慣れた服は拒否が少なく、「自分のもの」という安心感につながります。
コップ・歯ブラシ
手に馴染む物の方が自立度が上がりやすいです。
ブランケット・クッション
落ち着きやすく、居心地の良さにつながります。
写真や小物
生活の連続性を感じられ、職員との会話のきっかけにもなります。
施設での生活では、ちょっとした日用品があるだけで安心感がぐっと高まります。 よく使われる便利な日用品をまとめた記事もあります。
介護施設の新生活で新品を用意した方が良いもの
施設での生活が始まると、毎日の洗濯や衛生管理、安全面など、これまでとは少し違う環境になります。 そのため、いくつかの物は新品を用意しておく方が安心して使えるものがあります。
下着・靴下
洗濯の回数が多く、ローテーションが早くなります。 新品を数枚そろえておくと、清潔さが保ちやすく安心です。
介護靴(必要な方)
歩行状態に合わせた靴は、転倒予防につながります。 普段の靴でスタートしても、滑りやすさが見られた場合は購入を検討しましょう。
名前つけグッズ
記名が必要な物が多いため、布用スタンプや名前シールがあると負担が減ります。
入浴用タオル(複数枚)
洗濯頻度が高いため、3〜5枚ほどあると安心です。
施設ごとに違う持ち物ルール|洗濯方法・名前つけ・禁止物
持ち物のルールは施設によって大きく異なります。
持ち込み禁止物の例
植木鉢の植物、仏壇の蝋燭などは安全面から禁止されることがあります。
洗濯方法
施設内洗濯、外部業者、オシャレ着洗いの可否など、施設ごとに違います。
名前つけのルール
記名は必須ですが、「左裾に書く」「タグに記名」など細かい指定がある場合もあります。
施設では、衣類やタオルなどの持ち物が混ざりやすく、名前つけが安心につながります。 紛失を防ぐための名前つけアイテムについては、こちらにまとめています。
介護施設の入所準備をラクにするコツ|買いすぎない・相談する
入所準備は「すべてを一度に揃えようとしない」ことが大切です。
ご家族が遠方でしばらく面会できない場合を除けば、入所日までに完璧でなくて大丈夫です。 生活の中で必要な物があれば、職員から声がかかります。
迷ったときは、遠慮なく施設へ相談してください。 無駄な買い物が減り、準備の負担も軽くなります。
まとめ|代用できる物・できない物の判断ポイント
代用できる物・できない物の判断は、 衛生的であること、安全であること、そしてご本人が使いやすいこと。 この3つが大きなポイントです。
使い慣れた物は、施設での生活を安定させる大切な要素になります。 新生活の準備は大変だと思いますが、完璧でなくて構いません。 入所後にゆっくり揃えていく形でも十分です。
不安の多いスタートかもしれませんが、
ご本人とご家族にとって、穏やかな新生活になりますよう心から願っています。


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