「家族じゃないけど、会いに行ってもいい?」施設職員が教える、友人・知人の面会ガイド

日々の生活・面会

1. はじめに:ふと思い出す、大切なあの人のこと

「昔お世話になった先生が施設に入られたと聞いた」「長年会っていない友人に、元気なうちに一度会って話したい」 そんな風に、大切な方を想う瞬間があると思います。でも同時に、「ご家族ではない私が会いに行ってもいいのかな?」「突然行ったらご迷惑かも……」と、一歩踏み出すのをためらってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は、施設職員の視点から、ご家族様以外のご面会について、私たちがどう感じているか、そしてスムーズに再会を果たすためのポイントをお伝えします。

2. 施設職員の本音:新しい「風」を運んでくれる面会は大歓迎です!

結論からお伝えすると、ご面会は基本的にいつでも大歓迎です。 ご面会そのものは、ご家族様であっても、ご友人や知人の方であっても、ご入居者様にとってこの上なく嬉しい出来事です。

施設での生活は、どうしても毎日が穏やかで似たような流れになりがちです。そこに、懐かしい方が訪ねてきてくださる——。それだけで、その日はパッと明るい「特別な一日」に変わります。 ご入居者様の表情が生き生きと輝いたり、昔話に花が咲いたりする様子を見るのは、私たち職員にとっても、心から嬉しい瞬間なのです。

3. スムーズな再会のために:まずは「ご家族様」へのご連絡を

「よし、会いに行こう!」と思われたとき、いきなり施設にお電話をいただくより、まずは身元引受人(ご家族様など)へご連絡いただくことが一番の近道です。

実は、ご親族以外の方から突然施設に「〇〇さんに会いたい」とお電話があると、昨今の防犯上の事情もあり、職員はどうしても慎重になってしまいます。 多くの場合、施設からご家族様へ「このような方からご面会希望がありますが、お繋ぎしてもよろしいでしょうか?」と確認を入れることになります。

ですので、まずはご家族様に「以前職場で一緒だった〇〇と申しますが、久しぶりにお会いしたくて……。ご面会に伺ってもよろしいでしょうか?」と、一言お伝えいただけると非常にスムーズです。 ご家族様から施設へ「友人の〇〇さんが来てくれます」と予約を入れていただければ、私たちも安心してお迎えの準備ができます。

4. 心地よい面会にするための、2つの思いやり

その1:ご本人の「今の気持ち」を大切に

「会いたい」というお気持ちはとても尊いものですが、ご入居者様の中には「昔の元気な姿のままで覚えていてほしい」「今の自分を見せるのは少し気恥ずかしい」と感じる方もいらっしゃいます。 もしご本人から「今はちょっと……」と遠慮された場合は、そのお気持ちを尊重してあげてください。直接会う代わりに、お葉書きを送ったり、お電話でお話ししたりするのも、十分に温かな交流になります。

その2:時間は「ちょっと名残惜しい」くらいがベストです

久しぶりの再会は話が尽きないものですが、ご高齢のご入居者様にとって、長時間の交流は体力的な負担になることもございます。 お勧めは30分ほどの短めの面会です。「またね」と次の約束をして、少し名残惜しいくらいで切り上げるのが、心地よい余韻を残す秘訣です。

5. まとめ

友人でも、恩師でも、「会いに行きたい」と思ってくれる人がいるということは、本当に幸せなことです。私たち施設職員も、ご入居者様の人生がより豊かになるような「再会」は、できる限り大切にしたいと願っています。

  • ご家族様への事前確認
  • ご本人の意思の尊重
  • 負担にならない時間配分

この3つのポイントを意識して、ぜひ大切な方との素敵な時間を過ごしてくださいね。皆様の温かなご協力が、最高のご面会をつくります。

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