1. はじめに:なぜ気になる?有料老人ホームのおむつ事情
面会に行ったとき、棚いっぱいに積まれたおむつや、ふと感じる尿臭に「大丈夫かな…」と心配になることはありませんか。 ご家族様にとっては、 「こんなにたくさん必要なの?」 「ちゃんと交換してくれているのかな…」 と不安になるのは、とても自然なことです。
この記事では、そんなお気持ちに寄り添いながら、施設職員の視点から“ほんね”を交えて現状をお伝えします。少しでも安心につながれば幸いです。
2. ご家族様が抱きやすい「おむつ」に関する疑問
2.1. 在庫の多さへの疑問
実際にご家族様からは、 「お尻は一つなのに、どうしてこんなに?」 という声をいただくことがあります。 有料老人ホームではおむつ代が個人負担のため、 「こんなに買い置きして使いきれるのかしら…」 と不安になるお気持ちもよく分かります。
2.2. 尿臭から交換頻度が心配になる
面会時に尿臭を感じると、 「交換が遅れているのでは…」 「大事にされていないのでは…」 と心配が大きくなるものです。 排泄の話題はとてもデリケートで、職員にも言いづらいと感じる方が多いのではないでしょうか。
3. 施設職員の「ほんね」と実情
3.1. おむつの在庫が多く見える理由
おむつは毎日使う“生活必需品”です。 ご家庭でトイレットペーパーを少し多めに買っておくのと同じように、在庫切れを防ぐための備えとして多めに確保しています。
また、GW・お盆・年末年始など、業者が休みになる時期に備えてストックを増やす施設も多くあります。 さらに、昼用・夜用、パッドの種類などが複数ある場合、どうしても在庫が多く見えやすくなります。
3.2. オムツ交換の実際:パッド交換が中心
「オムツ交換」と聞くと本体を頻繁に替えるイメージがありますが、実際はパッド交換が中心です。 理由は、
- パッドのほうが身体への負担が少ない
- 本体交換はズボンの着脱など動作が多く、体力を消耗しやすい ためです。
本体交換は、
- パッドから漏れたとき
- 起床時
- 入浴時 など、施設ごとの基準や職員の判断で行われています。
また、汚れていなくてもおむつ本体に匂いが残ることがあり、尿臭の原因になることもあります。
3.3. 居室の匂いはポータブルトイレの影響が大きい
歩行が難しい方にとって、ポータブルトイレはとても心強い福祉用具です。 ただ、水洗トイレのようにすぐ流せないため、どうしても匂いがこもりやすいという弱点があります。
毎日使う場合は、床や壁に匂いが染みつくこともあり、消臭剤を使っても完全に消えないことがあります。
4. ご家族様と施設がより良い関係を築くために
4.1. コミュニケーションが安心への近道
排泄の話題は、ご本人様にも職員にも伝えづらいもの。 ですが、ご家族様だからこそ気づける変化があります。
伝えるときは、 「オムツが多すぎます!」 「ちゃんと交換してください!」 と決めつけるより、
- 「どれくらいの在庫が適量ですか?」
- 「交換のタイミングはどのように決めていますか?」 と、現状を確認する形で話してみると、双方が安心しやすくなります。
過去記事:職員への伝え方のコツ
5. まとめ:相互理解で安心できる介護環境へ
排泄は生活に欠かせない大切なケアだからこそ、不安を抱えたままにしないことが大切です。 気になることがあれば、どうか遠慮なく職員へ相談してみてください。
そして、施設側の事情にも少しだけ思いを寄せていただけると、ご家族様・ご本人様・施設職員の三者がより良い関係を築きやすくなり、結果としてご本人様の生活の質向上にもつながります。



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