「よくあること」と言われて傷ついたあなたへ。施設で感じた違和感のほんね帖

施設とのコミュニケーション

1. 【導入】「よくあることですよ」と言われた時のショック

勇気を出して職員に伝えたのに、軽く流されるような返答。 「大切にされていないのかな」「ないがしろにされているのかな」 そんなふうに感じてしまうことはありませんか。

施設にご家族様が入居していると、 「強く言ったら、ご家族様に影響があるかもしれない」 そんな不安から、言いたいことを飲み込んでしまう方も多いです。

介護施設は慢性的な人手不足で、職員が忙しいのは事実です。 日々多くの高齢者と関わる中で、症状に慣れてしまい、 つい「よくあることです」と言ってしまう職員がいるのも理解できます。

でも、それは ご入居者様やご家族様の不安を軽視してよい理由にはなりません。 あなたが感じた違和感は、とても大切なサインです。

2. 【本題】職員が「よくあること」と言いがちな4つの症状

ここでは、私自身の経験と偏見も交えながら、 「よくあること」と片付けられがちな症状を解説します。

2-1. 手足の浮腫み

靴下の跡がくっきりつく、靴が入りにくいなど、特に足の浮腫みは気づきやすい変化です。 高齢になると活動量が減り、座っている時間が長くなることで起こりやすい症状でもあります。

多くの施設では、座ったままできる足踏みやつま先・かかとの上げ下ろしなど、 簡単な運動で予防に取り組んでいます。

しかし、浮腫みは

  • 心不全
  • 腎機能の低下
  • 栄養状態の悪化 などのサインであることも。

足首がなくなるほどの浮腫みが出てきたら、 医療職に相談することをおすすめします。

2-2. 手足の震え(振戦)

「字が書けなくなった」「物を落としやすくなった」など、 今までできていたことが難しくなるため、ご本人様にとっても大きな変化です。

原因はさまざまで、

  • パーキンソン症状
  • 薬の副作用
  • 脱水 などが考えられます。

2-3. 食欲低下

高齢になると活動量や臓器機能の低下により、食欲が落ちやすくなります。 しかし、これは 体調悪化の最もわかりやすいサイン でもあります。

気になるときは、 1週間単位での変化 を見ることが大切です。

2-4. 気分の落ち込み

認知症の進行、環境の変化、孤独感、身体の不調など、理由はさまざまです。 「性格の問題」と片付けられがちですが、 実は認知症の症状や病気が背景にあることもあります。

必要に応じて精神科で相談し、薬で改善するケースもあります。

3. 【心理パート】「よくあること」と言われると、なぜ傷つくのか

「よくあることです」と言われると、 ご入居者様がないがしろにされたように感じたり、 ご家族様の不安が軽視されたように感じてしまいます。

一度そう言われてしまうと、 「また言われるかも」「嫌がられるかも」 と、次に伝えることが怖くなる方も多いです。

でも、本来、 施設職員とご家族様は、ご本人様を支える“同じチーム” です。

施設にご家族様を預けている後ろめたさにつけ込むような言葉は、 職員が使う必要はまったくありません。

関係が悪くなると、誰のためにもなりません。 職員の言葉遣いや態度は、私自身も含めて常に見直す必要があると感じています。

4. 【実践パート】職員に“伝わる”伝え方

気になることを伝えるときは、 曖昧ではなく、具体的に がポイントです。

4-1. 数字で伝える

  • 「先月より体重が2kg減っています」
  • 「1週間で食事を半分以上残す日が5日ありました」

このように数値で伝えると、職員も状況を把握しやすくなります。

4-2. 時間軸で伝える

  • 「先週から」
  • 「16時以降の夕方が一番むくんでいます」

いつから・どの時間帯に・どれくらいの頻度で、 という時間の情報を添えると、より伝わりやすくなります。

4-3. 診察に立ち会う

可能であれば、事前に施設へ確認し、診察に立ち会うのも一つの方法です。 距離や日程の問題で難しい場合もありますが、 医師に直接質問できるメリットは大きいです。

  • 職員の説明とのズレを確認できる
  • 医師の言葉をそのまま聞ける

これは、ご家族様にとって大きな安心材料になります。

施設職員への伝え方については、こちらの記事も是非ご覧ください♪

5. 【まとめ】「よくあること」で終わらせないために

ご家族様の“気づき”は、医療・介護にとってとても重要な情報です。 職員が気づけない変化をご家族様が見つけることで、 ご本人様の生活がより良い方向へ進むことがあります。

「よくあること」が、実は病気のサインだったり、 未来の転倒や事故を防ぐヒントになることもあります。

ご家族様の視点と、施設職員の視点。 この二つが合わさることで、ご本人様の生活はもっと豊かになります。

介護のお悩みは、身近な人ほど話しにくいものです。 このブログへのコメントもお待ちしています。 もし勇気が出ないときは、オンラインカウンセリングなどの活用も一つの方法です。

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