「不適切ケア」の報告を受けた際、ご家族様は多くの不安や疑問を抱えることと思います。この記事では、よくある質問にお答えする形で、皆様の疑問解消の一助となれば幸いです。
Q1: 「不適切ケア」と「虐待」はどう違うのですか?
A1: 「不適切ケア」は、直接的な「虐待」とまではいかなくても、虐待につながる可能性のあるケアや、ご入居者様が精神的に深く傷つくような不適切な対応を指します。例えば、乱暴な介助やナースコールへの不適切な対応などが挙げられます。身体的な怪我がなくても、不適切ケアに該当する場合があります。
Q2: 不適切ケアの報告を受けたら、まず何をすれば良いですか?
A2: まずは感情的にならず、冷静に事実関係の把握に努めることが大切です。誰からの報告かを確認し、何が、いつ、どこで、誰によって、どのように行われたのか、具体的な状況を施設に確認しましょう。この段階で「訴訟」などの言葉を出すのは避け、事実確認に集中してください。
Q3: 報告者が施設内部の職員の場合と、外部の職員の場合で、受け止め方は変わりますか?
A3: はい、変わる可能性があります。施設内部の職員(課長、施設長、リーダーなど)からの報告は、施設内に問題を指摘し改善しようとする環境がある、と捉えることもできます。一方で、外部の職員や団体からの報告である場合、施設内での解決が難しかった可能性があり、施設の職場風土に問題がある可能性も考えられます。
Q4: 施設への問い合わせは、電話と直接訪問、どちらが良いですか?
A4: まずは電話で状況を確認し、具体的な情報を引き出すことに集中しましょう。電話での説明で納得できない場合や、より詳細な話が必要な場合は、直接施設を訪問し、担当者と面談する機会を設けてもらうことをおすすめします。遠距離の場合は、再度電話で詳しく話を聞くことも可能です。
Q5: ご入居者様の安全をどのように確認すれば良いですか?
A5: 最も重要なのは、現在ご入居されているご家族様の安全が守られているかを確認することです。不適切ケアが継続していないか、新たな危険がないかを慎重に確認しましょう。また、ご本人様から、身体的・精神的な変化や、何か困っていることがないか、直接話を聞く機会を設けることも大切です。遠距離の場合は、電話や手紙などを通して、ご本人様の味方であることを伝えましょう。
Q6: 施設との話し合いで解決しない場合、どこに相談すれば良いですか?
A6: 施設との直接交渉で解決に至らない場合は、まず施設の苦情窓口へ相談しましょう。それでも解決しない場合は、以下の第三者機関への相談を検討してください。
•地域の高齢者虐待防止センター
•国民健康保険団体連合会(国保連)の介護保険サービス苦情相談窓口
•自治体の介護保険課弁護士への相談は、これらの公的な相談窓口を利用した上で、必要に応じて検討する最終手段と捉えるのが良いでしょう。
Q7: 施設と「争う」姿勢で臨むべきですか?
A7: 施設と敵対する姿勢ではなく、「施設へ解決と安全を求める」という姿勢で臨むことが大切です。戦う姿勢では、ご家族様もご本人様も疲弊してしまいます。感情的にならず、論理的に状況を説明し、具体的な改善策と再発防止策を求めることが重要です。
Q8: 不適切ケアの問題で精神的に疲れてしまったら、どうすれば良いですか?
A8: 不適切ケアの報告は、ご本人様だけでなく、それを知ったご家族様にも大きな精神的負担がかかります。一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族に相談したり、オンラインカウンセリングなどの専門家のサポートを利用したりすることも強くおすすめします。ご自身の心身の健康も大切にしてください。
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