―「何かしてあげたい」その気持ちに寄り添うために―
看取り期になると、話しかけても返事がない。目を開けることも少ない。 面会に行っても「私だとわかっているのかな」と不安になる。 それでも、「何かしてあげたい」という気持ちは消えません。
そんなご家族へ向けて、負担にならず、そっと寄り添える差し入れをまとめました。
1. 聴覚は最後まで残ると言われています
看取り期でも、耳は最後まで周囲の音を感じ取ると言われています。 そのため、音の差し入れはとてもやさしいケアになります。
● 好きだった音楽のCD・DVD
- 昔よく聴いていた歌
- 家族旅行で流れていた曲
- 落ち着くクラシックやオルゴール
施設職員にお願いして、静かに流してもらうことができます。 「聴いているかどうか分からない」と思うかもしれませんが、 音は心にそっと届きます。
昭和の名曲を静かに集めた一枚です。 「喝采」「雨の慕情」「津軽海峡・冬景色」など、心に残る20曲を収録。 懐かしい歌声が、穏やかな時間をつくってくれます。
2. パジャマや衣類
「きれいなものを着せてあげたい」という気持ちは自然なことです。
● 新しいパジャマ
- 肌触りの良いもの
- 前開きで着替えやすいもの
- 季節に合った素材
ただし、看取り期は着替えが大きな負担になる場合があります。 無理に着替えさせることが本人の苦痛につながることもあるため、 必ず施設職員へ相談してから渡すのがおすすめです。
前開きで着替えやすい介護用パジャマです。
マジックテープで全開できるため、オムツ交換やケアがしやすく、
肌にやさしい綿混素材で高齢の方も快適に過ごせます。
3. ハンドクリーム
面会のとき、手をそっと握りながら塗ってあげるだけで、 とてもやさしい時間になります。
● ハンドクリームの選び方
- 香りが強すぎないもの
- ベタつかないもの
- いつも使っていたブランドがあればそれを
「もう返事はできない状態でも、触れられることは感じています」 と職員が話すことがあります。 手を包む時間は、ご家族にとっても心の支えになります。
乾燥しやすい敏感な肌をやさしく洗えるボディウォッシュです。
低刺激処方で、香りも控えめ。
看取り期のスキンケアにも使いやすく、家族がそっと肌を整えてあげたいときに安心して選べます。
4. 食べ物・飲み物は慎重に
看取り期は、食べる力・飲み込む力が大きく低下します。 誤嚥の危険が高く、差し入れは基本的に控えるのが安心です。
どうしても持っていきたい場合は、 必ず施設職員へ相談し、 「口に入れられる状態か」「どの形なら安全か」を確認しましょう。
5. 物ではなく「環境」を届ける差し入れも
差し入れは物だけではありません。
● 小さな写真
ベッドサイドに置ける家族写真は、職員が環境づくりに使ってくれます。
シンプルで上質な日本製アクリルフォトフレームです。
写真を挟むだけで使え、縦置き・横置きどちらにも対応。
割れにくく、枕元やベッドサイドにも置きやすい、やさしい雰囲気の一品です。
● 好きだった香りのアロマシート
強すぎない香りなら、枕元に置くだけで穏やかな空間になります。
● メッセージカード
読めなくても、職員が代わりに読み上げてくれます。
6. 差し入れを選ぶときのポイント
- 本人の負担にならないもの
- 職員がケアに取り入れやすいもの
- 「これを渡したら喜んでくれるかな」と想像できるもの
差し入れは「気持ちを届ける手段」です。 返事がなくても、目を開けなくても、 その気持ちは必ず届いています。
まとめ
看取り期は、ご家族にとってもつらい時間です。 「何もできない」と感じるかもしれませんが、 そっと寄り添う差し入れは、確かに本人の心に届きます。
- 音の差し入れ(CD・DVD)
- 負担のない衣類(要相談)
- ハンドクリームでのやさしい触れ合い
- 食べ物は慎重に
- 写真やメッセージなどの環境づくり
「してあげたい」という気持ちそのものが、 何よりの贈り物です。


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